●志賀 地上アンテナ設置場所
 地上高2m
 正面に樹木はあるが、目標方向に対しては障害とはなっていない
 仰角:約7〜8度(山上の遙か上空を向く)

●志賀 タワー上アンテナ設置場所
 地上高12m
 正面に送電線あり
 仰角:0(水平)

●枚方 アンテナ設置場所
 地上高5m(住宅2階)
 正面に送電線あり
 仰角:0(水平)

●山上 アンテナ設置場所
 地上高11m(傾斜地)
 アンテナケーブル
  FM: トランシーバ=アンテナ間を
   12D-FV(9m)+NJNJ中継コネクタ
   +10D-FV(6m)で接続
  SS: IPSM-アンテナ(または分配器)間は
   5D-2V(1m)で接続
 アンテナ俯角(緑LED点灯状況から微調整後クリノメータで測定)
  志賀向き3度
  枚方向き3度

Fig.5 山上側アンテナを見上げる

Fig.6 志賀側アンテナ(タワー中段に水平に設置)

4.考察

 残念ながら、鷲峰山〜志賀町・枚方市双方との間で ping が通ることは確認できなかった。 しかし、山上側アンテナ直下に設置した IPSM のLED表示では、双方(特に志賀町側)からのパケットの受信が激しく行われていることが確認できたことから、将来的に同地点間の通信確立は可能となるものと考えている。

5.将来への展望

 一連の実験を通じて、山上局と地上局との間で、対向する2地点間のディジタル通信に関して有用なデータを得ることが出来た。
 次は、山上側のサービス範囲を広げると共に、地上局側の広範囲な部分で山上局の恩恵をうけられるようにするという、山上局−地上局間のディジタル通信モデルの実現性を確認することが課題となるものと考えている。

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