Partech 2000 での発表論文

Partech 2000では以下の論文が発表される予定になっています。

(なお、発表順序はこの限りではありません)
・アマチュア無線活性化論議のフレームワーク 永井輝久(JA3DKW)
  外部環境の変化に対応を怠った結果、hamの存在基盤である周波数の
  確保がピンチを迎えようとしている。ドッグイヤーの現在、短時間で
  戦略を立案し、実行して行くために議論のフレームワークを提案する。

・インターネット技術の発展にはアマチュア無線の経験が必要 力武健次(JJ1BDX)
  通信内容が法的に規制され、通信の到達性を楽しむだけの伝統的な
  アマチュア無線は、すでに先端技術から離れてしまっている。技術
  的先端を目指す無線愛好家達は、無線インターネット技術者として
  その興味を追求すべきである。

・ネットワーク使わせて頂きます 米澤正明(JE1WAZ)
  欲しいのはネットワークではなくアプリケーションであることを主張。
  適用分野の狭さが「IT」に対する違和感を生んでいることを分析。ネ
  ットワークの適用分野を拡大し満足を得る方法について提案

・アマチュア無線界のデジタル通信の取り組み 水島章広(JA3VAP)

・Linuxで無線ネットワーク
  〜岡山、香川、兵庫、大阪の広域無線IPネットワーク構築〜
                          三谷 勝(JE4SMQ)
  岡山、香川、兵庫、大阪地区でLinuxを使用した無線IPネットワークを
  30局以上で運用するまでの経緯の説明

・TINI AMEDESの紹介とデモ 渡辺伸吾(JG8OOM)
  SIMMサイズのワンボードコンピュータTINI (http://www.ibutton.com/TINI/)
  を使った、分散型の気象観測、気象情報交換システムの紹介と現在動
  いているシステムのデモ

・狭帯域FSK変調用ベースバンドモデム 菅野伸一(JN1JDZ)
  アマチュア無線において100k〜1Mbps程度の速度の通信を行
  うために必要なFSK方式の特性について簡単に考察し、ベー
  スバンドモデムの設計について述べる。
  また基本的な変復調理論について簡単な解説を行い、それら
  の特性の概要について述べる。

・ネットワークセキュリティについて 井上和之(JR1VMX)

・2.4GHzバンドの状況をみる
  〜自宅からの定点観測結果から〜 天野正雄(JQ1VIE)

  PRUG96システムのα地区テストが本格化したころ、日中帯に通信不能
  となる事が度々発生した。
  原因はISM機器による外来ノイズと推定された。
  そこで、普通の住宅地での2.4Gの状況はどうか測定を行った。
  現在の状況の測定を1週間にわたって実施し比較を行う。

・PHS用IC 稲葉秀一(JK1MLY)
  OKIのLSIを使ってπ/4シフトQPSKの変復調回路を作り、IFで信号を
  通すことができたので、作成した回路およびこの変調方式のメリット
  の説明

・tama失敗報告 稲葉秀一(JK1MLY)
  tamaでPRUG96βを使って行った実験の結果についての総括。基本的に
  失敗の連続だった中で何が問題だったのかを再検証

・Cansat紹介 稲葉秀一(JK1MLY)
  東工大の学生さんが参加している小型衛星プロジェクトの紹介

・無線ネットワークにおける自律的経路制御方式 菅野伸一(JN1JDZ)
  本報告では、無線伝送路を使用して屋外環境などのノード間伝送距離
  が大きなネットワークを構成する場合において、各ノードが他ノード
  との回線品質情報を測定し、その情報を互いに交換し経路制御に利用
  する自律的にパケット中継ネットワークを構成する方法を提案する。
  また、動的にノード間の接続関係が変化するような不安定なネットワ
  ークでも自律的にパケット中継ネットワークを形成することが可能で
  あり、経路情報を階層化することにより、大規模ネットワークの構成
  が可能であることを示す。

※紹介文は発表者が書かれたものをそのまま掲載しています。