まずはアンテナ製作から

衛星通信を行うために最低限必要な機材は、無線機とアンテナです。あたりまえ
ですね。
ここでは衛星通信で最も多く使用されている、144MHz帯と430MHz帯をターゲット
にします。
無線機はとりあえず手持ちのモービル機などでいいでしょう。ハンディー機でも
使用する衛星によっては通信可能です。
もし、これから購入するという方は迷わずオールモード機を選択してください。

さて、アンテナですがハムショップで買ってくるというのが手っ取り早いですが、
ここでは自作してみたいと思います。しかも、材料はすべてホームセンターで揃
うものを使います。
ここで製作するアンテナは144MHz帯は3エレ、430MHzは6エレで同一ブームにそ
れぞれのバンドのエレメントを直角に配置した、いわば最もシンプルなアンテナ
です。
「え?こんなんで宇宙を飛んでる衛星まで電波が届くの」「宇宙からの電波が本
当に受信でするの?」と不安に思うかもしれませんが心配ありません。
さて、製作するアンテナは ここに 紹介されているものです。

1.材料の調達


必要な材料は以下の通りです。
同軸ケーブル関係以外はすべてホームセンターで揃いますね。
下の写真は塩ビパイプとアルミ棒です。


2.塩ビパイプの加工


まず塩ビパイプにエレメント取り付け穴を開けます。実はこの穴開けが最も難関
です。ボール盤などの機材が使えればいいのですが、手持ちの電動ドリルなどで
はまっすぐに穴を貫通させることは至難の業です。慎重に作業しましょう
144MHz用の穴と430MHz用の穴はそれぞれ90度ずらして開けます。下の写真は穴開
けが終わった塩ビパイプです。


3.エレメントの加工と取り付け


次にアルミ棒を各エレメントの長さに切断します。アルミですからペンチなどで
簡単に切断できます。設置後、鳥が留まってエレメントがグニャグニャになるこ
が考えられる場合は、アルミ棒の代わりにステンレス棒などを使ってもいいでし
ょう。ただしこの場合、特にラジエータの加工がかなり大変ですし切断作業でも
少々骨がおれると思います。
ラジエータ部は先に示したページをよく参照して折り返します。
下の写真は切断した430MHz帯用のエレメントを塩ビパイプに取り付けたところで
す。穴にエレメントを通し、エポキシ系接着剤で固定しました。
ここで注意があります。ラジエータを塩ビパイプに取り付ける際、同軸ケーブル
の網線側を接続する側のエレメントに圧着端子を通しておくことを忘れないよう
にしましょう。


さて、144MHz帯用のエレメントを加工していて気づいたと思いますが、市販のア
ルミ棒は長さが1mです。144MHz帯のリフレクタは1mを越えていますし、ラジ
エータも1mでは足りません。しかしアルミなので半田付けして延長するわけに
もいきません。そこで圧着スリーブを使って2本のアルミ棒を延長してから、必
要な長さに切断、加工します。延長部分は下の写真のようになっています。この
後、念のためにエポキシ系接着剤で固めました。


4.同軸ケーブルの接続


給電部はエレメントに取り付けた圧着端子と同軸ケーブルに取り付けた圧着端子
を重ねて、タッピングビスで塩ビパイプに締め付けます。この時、エレメントが
変形しないように注意しましょう。
また、同軸ケーブルの心線側を締め付ける際、塩ビパイプを貫通しているエレメ
ントに接触しないように気を付けて、締め付け場所を選んでください。
シャックまでの同軸ケーブルを直接接続してもいいですし、メスのコネクタを付
けた短めの同軸ケーブルを用意し、コネクタの反対側に圧着端子を着けて接続し
てもいいでしょう。

430MHz帯の給電部


144MHz帯の給電部


組み立てが終わったアンテナの全景です。同軸ケーブルは外してありますが。
切断したアルミ棒の先端でケガをしないように、先端にビニールテープを巻いて
います。
実際に設置する時はビニールテープを外し、給電部は自己融着テープやビニール
テープで防水することを忘れないようにしましょう。
設置する時に問題になるのが、偏波面ですが私は144MHz帯を水平に、430MHz帯を
垂直にしています。たぶん好みの問題だと思います。HI