TINI-AMEDESが届きましたので、setupして みました。


irc.tiniの再作成はこちらです。


1.まず最初に

TINI-AMEDESが届いたら、まずrootのパスワードを変更しましょう。
パスワードを変更するためには、TINI-AMEDESにloginしなければなりま
せん。届いたばかりのTINI-AMEDESにloginするには、以下の手順で行い
ます。

  1. TINI-AMEDESのシリアルポートとパソコンをストレートケーブルで接続
  2. パソコンの通信ソフトを起動
  3. 通信速度を115200bpsに設定
  4. TINI-AMEDESにACアダプタを接続
しばらくいろんなメッセージが出て「TINIxxxx login:」で表示が止まる
はずです。
まずは、rootでloginしましょう。初期パスワードはtiniです。
loginに成功すると「TINIxxxx />」のプロンプトが表示されます。

Welcome to slush. (Version 1.02)

TINIxxxx login: root
TINIxxxx password: tini  ←実際はエコーバックされない
TINIxxxx />

rootのパスワードはその場で変更しましょう。
パスワードを変更するためのコマンドは「passwd」です。
「TINIxxxx />」のプロンプト下でpasswdコマンドを投入してください
後はUNIXのpasswdコマンドと同様の手順でrootの新しいパスワードを設
定します。

TINIxxxx /> passwd
Enter the new password: hogehoge  ←実際はエコーバックされない

Confirm the new password: hogehoge  ←上に同じ

TINIxxxx />



2.ネットワークの設定をしよう

ネットワークの設定には、IPアドレスなどの設定、ホスト名の設定があ
ります。

IPアドレスなどの設定

以下は、TINI-AMEDESに固定のグローバルIPアドレスを割り当て、直接
TINI-AMEDESがThe Internetに接続する場合について説明しています。
DHCP環境やNATを使用する場合は他のドキュメントを参照してください。

IPアドレスなどの設定には「ipconfig」コマンドを使用します。

固定IPアドレス環境にするにはまず以下を実行します。
TINIxxxx /> ipconfig -r

TINI-AMEDESに「123.456.789.10」というIPアドレスを割り当て
ディフォルトゲートウェイに「123.456.789.1」を
サブネットマスクに「255.255.0.0」を
指定するには以下のようにします。
TINIxxxx /> ipconfig -a 123.456.789.10 -m 255.255.0.0 -g 123.456.789.1
なお、「a」、「m」、「g」の3つのパラメータは必ず3つ同時に使用しな
ければなりません。

プライマリDNSサーバーに「123.456.789.2」を指定するには以下
のようにします。
TINIxxxx /> ipconfig -p 123.456.789.2

設定した内容を記憶させます。
TINIxxxx /> ipconfig -C
ipconfig -C はTINI-AMEDESのFlashに設定を書き込むコマンド
です。一度Flashに書き込んだ後は、容易には変更できませんので
以下のコマンドで設定内容を保存することをお勧めします。

TINIxxxx /> autosetup -C

現在の設定内容を見るには
TINIxxxx /> ipconfig

Hostname          : TINIxxxx.
Current IP        : 123.456.789.10
Default Gateway   : 123.456.789.1
Subnet Mask       : 255.255.0.0
Ethernet Address  : xx:xx:xx:xx:xx:xx
Primary DNS       : 123.456.789.2
Secondary DNS     :
DNS Timeout       : 0 (ms)
DHCP Server       :
DHCP Enabled      : false
Mailhost          : 127.0.0.1
Restore From Flash: Enabled
Restore last boot : false
TINIxxxx />



3.ホスト名を設定しよう

ホスト名を設定するには「hostname」コマンドを使用します。
「tinihoge」というホスト名を設定するには以下のようにします。
TINIxxxx /> hostname tinihoge

ここまで終ったら、LANケーブルを接続してrebootしてみましょう
しばらくして、LANに接続された端末からTINI-AMEDESにtelnetし
てみましょう。loginプロンプトが返ってきてその時のホスト名が
先に設定したものであることを確認します。
次にrootでloginし、変更したパスワードで正常にloginできること
を確認します。



4.ついでに時間も合わせよう

日付、時間を設定するコマンドは「date」です。以下のようにして
日付と時間を合わせておきましょう。

2001年2月14日、午後3時12分という日本時間に合わせる場合
tinihoge /> date 02142001151200 JST



5.いよいよIRCデビュー

さて、いよいよ自分のTINI-AMEDESで収集したデータを配信するため
に、IRC関連の設定を行います。
実はここまでの段階でもデータを配信しているのですが、このままでは
どこの誰から出されたデータかわかりませんので、それらを中心に
設定します。

IRC関連の設定はTINI-AMEDESのrootディレクトリにある「irc.conf」
ファイルを修正することによって行います。

irc.confの編集はTINI-AMEDESに用意されている「TEd」というエディ
タを使う、FTPを使って修正したファイルを出し入れする、などいく
つかの方法が考えられますが、私はFTPで取って来て編集後、やはり
FTPでputするという方法をとりました。

では早速、irc.confを編集しましょう。

どこに設置されてるの?
以下の項目について設定します。
Address1    : Hirakata  ←市町村名くらいが妥当?
Address2    : Osaka    ←都道府県名くらいが妥当?
Address3    : Japan    ←はじめから入ってますね
Owner       : JL3OUW   ←IRCに接続した時に表示されるユーザー
                            名。誰のTINI-AMEDESかを示す
Nickname    : tiniouw   ←IRC上のニックネーム。ホスト名と同じ
                            場合が多いみたい

最低、これだけ修正すればいいでしょう。 他の項目はそのままでも
いいと思います



6.ちょっと補足

★屋内ユニットに実装されている温度センサーについて

屋内ユニットに実装されている温度センサーは、ケース内の温度上昇
の影響からか室内の気温より高めに表示されます。
このセンサーをケース外に引き出すことで、室内温度とほぼ同じ値を
示すようになります。
ケース外にセンサーを引き出した場合と、そうでない場合を区別する
ため、屋内温度を示す表記を変えることができます。
ディフォルトでは「On Board」と表示されますが、センサーを引き出
す改造を行った後「室内温度を測定しているんだ」と主張したい場合は
RoomTempSensor  : true
という項目をirc.confに追加してください。これで表記が「Room」に
変わります。



★WEBサーバーの起動

WEBブラウザでTINI-AMEDESが測定した結果を見たい場合は
ActivateHTTPServer : true
のようにirc.confで指定します。
これでTINI-AMEDES上でHTTPサーバーが稼働するようになりますので、
WEBブラウザでTINI-AMEDESのアドレスを指定すれば、測定結果を見る
ことができます。なお、ここで表示される結果は自動更新されます。

ちなみに我が家の状況は こんな感じ。



★TINI-AMEDESのコマンド

TINI-AMEDESで使用できるコマンドの一覧は「help」コマンドで見るこ
とができます。また、各コマンドの使い方は「help コマンド名」で見
ることができますので、参考にしてください。



★irc.confの記述

irc.conf内で指定できる項目の一覧はこれ です。