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[5]については、PRUG96システムでは長時間連続して送信しないので、至近距離を除き検出できず、有意な測定ができなかった。
Fig.3 2方向との通信
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1.仰角8.5度(目視)において、八木型・コリニア型間で6dBの差があった。 |
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2.仰角8.5度(目視)において、ブーム方向(仰角)に対して57エレ+0.7度、15エレ+5.5度の方向に信号強度最大の点があった。
3.分配器にてアンテナ2本を別の方向に向けることで、方向が128度異なる2地点(距離4.5km、3.8km)の局と同時間帯に通信することができた。
3. 結果、今後の展望
これまでの実験結果を踏まえて、最初の山上局設置予定地(鷲峰山:標高682m、京都府和束町)と見通しにあると思われる志賀町(滋賀県
距離は44.5km)、枚方市(大阪府 距離は18.4km)の地上局との場合のアンテナ設置について検討した。
山上局は2方向に向けた2基の15エレループ八木型に俯角をつける機構を備え分配器で接続する。ブームの俯角は志賀向き3度程度、枚方向き5度程度と推定した。これに微調整を行い方向を合わせる。
地上局はより利得のあるループ八木型(57エレ、27エレ)を使用する。信号強度最大の方向はブーム方向より仰角1度程度と考えられるため、ブーム方向は水平とする。
以上の条件において、10月31日に現地で通信実験を実施の予定である。
それらの結果により、山上局、地上局のアンテナ設備モデルおよび通信可能地域を確定していきたい。
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